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今回は、最近読んで面白かった書籍をご紹介します
人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている
本書では、人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚は、一種の資産としての機能を持っていると書かれていて、これを『錯覚資産』という

この錯覚資産をうまく運用することで、生涯賃金に換算すると何千万、何億円を生み出す力があるといいます
『なんか、詐欺みたいで怪しい。。』
そう思われた方こそ、この錯覚資産を理解すべきなのです!
理由は4つです
- 世の中の詐欺師はこの『錯覚資産』をうまく利用している事を、事前に理解すること
- 自分の周囲以外の人を詐欺から守れる
- 知らず知らずのうちに、有害な思考に汚染され誤った判断をして、人生を悪化させる
- 錯覚資産がないと、実力を伸ばせない
詐欺から身を守るには、詐欺の手口をあらかじめ、理解しておかなければいけません
錯覚資産の性質を理解しておけば、騙せれそうな周囲の人を助けることが可能です
実力というのは、良い上司、良い同僚、良い部下、良い環境が全て揃うことで、効率よく伸ばしていくことができます
良い環境というのは、実力よりも『錯覚資産』によるところが大きいのです
つまり、「実力があるから良いポジションがある」のではなく、「実力があると周囲が錯覚するから、良いポジションが得られる」ということなのです
著者はこれまで平社員から社長までを経験、さまざまな職種を渡り歩いた経歴があり、内容も根拠がしっかりと述べられいて、対話形式の文章なので、サクサク読み進められます
Amazon→人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
楽天市場→人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている [ ふろむだ ]
人生を思い通りに操る片付けの心理法則
洋服だらけのクローゼットを見て今日は何を着ようか?
この前買った、あの服どこやったけ?
服が増えてきたし、片付けないと。。
などと、服に限らず、このように思った方は多いのではないでしょうか?
片付けるということは、『迷う時間、探す時間、管理する時間を減らし、その分自分のやりたいことに費やす』というのが真の目的なのです

では、具体的にどんなことをしていけば良いのでしょうか?
次の3つの原則を心がけましょう
- 3択の原則
- 初速最大化の原則
- ローコストの原則
3択の原則というのは、人間は選択肢が3つ以内でないと、即決が出来ません
コースに付けられた『松・竹・梅』や、映画や小説など心を動かす名作は3部作が多いのも、人間にとって3という数字が認識しやすいからなのです
なので、あらゆる事において、選択肢を3つに決め、そこから1つ選ぶという環境作りを意識しましょう
2つ目の初速最大化の原則は、次の行動に取り掛かるまでを最短にするという事です
書類まみれのデスクでは、仕事をする気が’起きないので、必要なものがすぐ手に取りやすい場所に置き、行動を起こすまでの手順を最短にしておくことが大切です
その為には、不要なモノを減らし、動作に取り掛かるまでの時間を20秒以内にする事です
『20秒ルール』という研究では、人間は必要な事に取り掛かるときに20秒以内にすることで、習慣化できる研究結果がでています
ローコストの原則は、整理に手間がかかる、メンテナンスが面倒だったりするものを、減らすことで大きな時間が生まれる事です
沢山の洋服がある場合、探す手間が増える上に、クローゼットに入りきらない場合、プラスチックケースに入れ直し、虫に食われないように防虫剤を入れて、定期的にクリーニングに出したりと、手間が多くなり、そこに多くの時間を奪われてしまいます
さらに強烈なのが、人が一年で探し物をする時間というのは平均で150時間と言われています
このような時間を有意義に使えば、新しいスキルを身につける事も決して、難しくはありません
『時は金なり』という言葉があるように、管理する手間、探し物をする時間は莫大な損失であると認識しければいけません
本書は、テレビ、YouTubeで活躍中のメンタリストのDaiGoさんが著者で、心理学や、裏付けのある研究を出して説明されているので、非常に分かりやすいです
Amazon→人生を思い通りに操る 片づけの心理法則
楽天市場→人生を思い通りに操る 片づけの心理法則 [ メンタリストDaiGo ]
『嫌いっ!』の運用
私たちは小さな頃から『嫌い』と表現することは、心が狭く、未熟な人だと捉われてしまう事が多い気がします
ですが、近年科学的に『嫌い』という感情は、自分を守る為に非常に大事なものだと分かってきました

ヒトやサルはヘビを脅威を与える対象として捉え、素早く見つけ対応するという研究結果があります
面白いのが、野生のサルはもちろんですが、今までヘビを見た事のない研究施設で生まれ、育てられたサルにも同じ反応が見られたのです
つまり、これは太古の昔から我々に備わった防衛本能なのです
では、『嫌い』という感情をどのように、運用していけば良いのでしょうか?
放送作家の秋元康さんは『定期的に自分の嫌いな人と会う』ことを心掛けているそうです
なぜなら、嫌いな人というのは、自分に似ているタイプか、あるいは正反対かそのどちらかの為、定期的に会う事によって『なぜ嫌いなのか』を考え、理由を深掘りしているそうです
『嫌い』という感情は、何も他人だけではなく、自己嫌悪という感情もあると思います
「自分はなんでこんな事も出来ないのだろう。。」とネガティヴに捉えず、自分を向上させる原動力として、新しいスキルを身につける動機付けにしましょう
自分の嫌いなところがわかるという事は、自分を客観視出来ている、素晴らしい能力なのです
そこを踏まえてポジティブな事に置き換えると良いでしょう
- ・判断が遅いのは、慎重な証拠だ!
- ・せっかちな性格だが、判断は素早い!
- ・口は悪いが、はっきり自分の思いが言える!
小さな頃に『好き嫌いはいけない事』と教わってきたのは、ビルの足場のようなもので、まだ人間形成の最初の段階である為、必要な事だと思います
ですから、大人になりビルが完成したら、その足場は必要ないと言えるでしょう
Amazon→「嫌いっ!」の運用(小学館新書)
楽天市場→「嫌いっ!」の運用