つみたてNISAで言われている「デメリット」の考え方や対処方法をわかりやすく解説!

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老後の資産形成に有効な手段として「つみたてNISA」という制度があり、一度は耳にしたことあると思います

年間40万円、最長20年間投資すると最大800万円運用可能で、非課税で投資出来るのが特徴で、少額からコツコツ積み立て、複利の力(利子に対して、再び利子がつく)を活かし資産形成が出来る投資方法として、注目されています

例えば、年利5%で20年間800万円を運用した場合、最終的に500万円以上の利益を出す可能性があります!

アメリカに投資するような投資信託であれば、年利5%という成績は、現実的な成績と言えます

つみたてNISAイメージ
複利の力が働いて、資産が爆発的に上がるのがつみたてNISAの特徴

ですが、つみたてNISAにもデメリットがあります

デメリット
  • 元本割れリスク
  • 老後の資産取り崩しのタイミングでの暴落
  • 投資商品が限定的
  • 購入のタイミングが限定される

このように、つみたてNISAを始めてみようとしている方にとって、デメリットは気になってしまい、投資を辞めるキッカケになりかねません。。

なので、今回はつみたてNISAで挙げられるデメリットに対しての考え方や対処方法について解説します!

この記事を読んで分かること
  • つみたてNISAのデメリットに対する、考え方や対処方法
目次

つみたてNISA、デメリットに対する考え方と対処方法

元本割れリスクがある

最初に投資した金額に対して、途中に暴落によって、当初の投資額より金額が目減りして資しまうことを「元本割れ」と言います

残念ながら、全ての投資商品(預金、株式、債券、投資信託、金や不動産などの現物資産など)において、基本的には「全て元本割れのリスク」が存在します!

一般的に、絶対安全と思われている『銀行預金』においても、例外ではありません!

『預金保険機構』という認可法人が、預金の1000万円までは『元本』とその利息について保護してくれる『ペイオフ』という制度があります

ペイオフの仕組み

しかし、万が一銀行が同時期に複数破綻し、その状況を防ぐための、国の公的な資金の注入がされなかった場合、私たちの預金が保護されない可能性も考えられます(かなり極端な状況ですが。。)

合わせて、ここ最近の『円安』やインフレによる物価高などの影響で、預金をしていても『円の価値が下がる』ことで実質的に資産が目減しています!

しかも、日本の銀行は超低金利なので、預金だけで資産を増やすことはほぼ不可能です!

しかし、つみたてNISAなどの長期投資は、投資期間が長くなればなるほど、元本割れリスクが減る上に、利益が出る可能性も高くなる傾向にあります!

幻冬舎ゴールドオンラインより
結論
  • 全て投資商品に元本割れリスクがある
  • 投資期間が長いほど、元本割れリスク低下、リターンの増加が見込まれる

老後の取り崩しタイミングでの暴落

基本的には、老後の取り崩しタイミングでの暴落は気にする必要はありません!

そもそも、未来のことは誰にも分からないですし、将来の暴落について悩むのは意味がありません!

それよりも、将来の暴落を恐れ、投資をせずに過ごすことの方が、よっぽどリスクのある行動です。。

世界経済は、人口の増加や技術の進化によって『右肩上がり』の成長が期待出来ます

下のグラフのように、世界の株価は途中に暴落があるものの、長期的に見れば、右肩上がりで成長しているのがわかります

世界株
経済は成長し続けている

しかし、運悪く取り崩しのタイミングで暴落が起きた場合は、無理に売却せず、そのまま保有し続けれることをオススメします!

上のグラフから分かるように、暴落が起きたとしても『約2年程度』で株価が回復していることが分かります

なので、その2年間は『アルバイトなどで別の収入を確保』するか、『2年分の生活費を現金で別途準備しておく』などで対応は可能です!

結論
  • 将来の相場は誰にも分からない
  • 世界経済は成長し続ける
  • もし、取り崩しのタイミングで暴落に遭った時は、一時的に働くか、2年分の生活費を別途確保しておく

投資商品が限定的

まず、つみたてNISAで投資出来るのは『投資信託のみ』です

投資信託とは、投資家から集めた資金をひとまとめにし、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する投資商品を言います

さらに、その投資信託の中でも、金融庁の要件(手数料が安い、長期積み立てに適しているなど)を満たした投資信託に限られます

商品が選びやすい反面、自分で自由に選んで投資したい人にとっては物足りなく感じるかもしれません。。

なので、自由に選んで投資したい人は『一般NISA』を活用するといいでしょう!

一般NISAは、個別株やJ-REIT(少額の不動産投資が出来る商品)、つみたてNISAで投資できない投資信託に投資可能なので、自分好みの投資をすることが可能です!

一般NISAについて

つみたてNISAを活用して投資したい場合、商品選択のポイントは次の通りです!

投資信託を選ぶポイント
  • 手数料が安い(0.1%以下が目安)
  • 全世界もしくは米国が投資先の投資信託
  • インデックス運用の投資信託

つみたてNISAは元々、手数料の安い投資信託が厳選されていますが、その中でも『信託報酬』という手数料が『割高』な商品が多くあります!

手数料が割高な商品を運用すると、将来得られるリターンが少なくなる恐れがありますので、長期投資において手数料は『安ければ安いほど良い』と言っても過言ではありません!

資産形成において『成長が見込める投資先』を見極めることも重要なことです!

例えば、日本は少子高齢化が加速し、経済成長に不可欠な人口も減少傾向にあることから、日本の投資信託に投資すると、将来得られるリターンが期待出来ません。。

他にも、アフリカなどの『新興国』は、人口が増加し将来経済成長が見込まれますが、政治が不安定だったり、戦争が起きるリスクもあるので、慎重に選択しなくてはいけません!

なので、現状に最適解として、『全世界に満遍なく投資する投資信託』もしくは、『アメリカ全体に投資する投資信託』をオススメします!

バブル

具体的には『楽天全世界株式インデックスファンド』『楽天全米株式インデックスファンド』『SBI・V・全米株式インデックスファンド』などが挙げられます

投資信託には『インデックスファンド』と『アクティブファンド』の2種類があります

  • 『インデックスファンド』…株価指数(日経平均、S&P500など)に連動して値動き
  • 『アクティブファンド』…株価指数よりも高い成績を目指す

インデックスファンドは信託報酬が安い、逆にアクティブファンドは専門家が投資先を厳選するため、諸費用がかかるため、信託報酬が高くなる傾向があります

しかも、インデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも、将来のリターンが高いというデータもあります

結論
  • 自由に商品を選択して投資したければ、一般NISAを活用する
  • つみたてNISAの商品選びは『手数料が安い・投資先が全世界or米国・インデックスファンド』

購入するタイミングが限定される

つみたてNISAで投資信託を購入する場合、『月1回』など定期的かつ、一定金額でしか購入が出来ないので、暴落した時にたくさん購入したり、暴騰してときに少なく買うといった操作が出来ません!

これは一見デメリットに思えますが、じつは、つみたてNISAは購入の『タイミングを考えなくていい』『平均すると安く買える』といったメリットでもあるのです!

まず、『購入のタイミング』を言い換えると、『株価を読んで購入する』とも言えます

株価は、世界情勢など様々な要因が複雑に絡み合い値動きするので、100%完璧に予想することは誰にも出来ません!

購入する際は『ドルコスト平均法』で購入するので、株価の下がった時は購入数が増加し、株価が上がった時は購入数が少なくなるので、購入数を平均化させることが出来ます!

ドルコスト平均法
au カブコム証券より

なので、最近のロシアとウクライナとの戦争の影響で、株価の下落局面に突入したとの予想がされていますが、これはむしろ『多く購入できるかチャンス』と捉えることが出来ます!

結論
  • そもそも、つみたてNISAはタイミングを読んで投資しなくていい
  • むしろ、ドルコスト平均法で購入できるのでメリットとも言える

まとめ

今回は、『つみたてNISAで挙げられるデメリットに対しての考え方や対処方法』について解説しました!

これから、つみたてNISAで投資を始めようとしている方は、いろいろ調べていると、つみたてNISAのデメリットについても気になると思います!

しかし、デメリットがあるからといって、『投資をしない!』と選択をすることは、老後に自由な時間を手にする選択肢を放棄したことになると私は思います。。

今回の記事を参考に、正しくデメリットを理解して、つみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか?

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