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先日、健康診断の結果が到着したのですが、「専門医療機関に受診推奨」の案内が入っていた為、受診したところ、Iga腎症という病気になった事が分かりました
この記事を読めば、次の事が分かります
・IgA腎症とは、どんな病気なのか
・発症の仕組み
・治療方法について
Iga腎症ってどんな病気?
腎臓の中には、100万個近くの糸球体というろ過装置があるのですが、その糸球体にIga(免疫グロブリンA)というタンパク質がへばり付いてしまい、炎症を起こしてしまう病気です
これにより、血尿やタンパク尿が見られるようになり、徐々に腎臓の力が落ちていきます
腎生検(専用器具で腎臓の組織をほんの少しだけ採取して、顕微鏡で検査する)を受けた方の、3〜4割の方が、この病気と診断される、一番みられる腎炎です
Iga腎症が見つかるきっかけは。。
- 学校、職場での健康診断の尿検査→80%
- 肉眼で血尿が見えた時(コーラの色の尿)→12%
- むくみ、尿の減少→8%
日本では、健康診断で検尿が広まっているので、自覚症状が無く、腎臓がそれほど弱っていない時の発見が多いです
指定難病66に認定されています
発症の仕組みは?
まだ、はっきりとわかっていないが、考えられる仕組みがあります
- 喉の扁桃腺や鼻の奥への感染などの刺激によって、形の変なIgaが血中に増える
- このIgAに対して、別のIgAやIgGなどのタンパク質が作られる
- 形の変なIgAと、これに反応するIgAやIgGが大きなタンパク質の塊を作る
- この塊が腎臓の糸球体にへばり付き、炎症を起こす
初期症状は、炎症が少ないので、血尿が見られるだけが、炎症が進むとタンパク尿が出てきます
分かりやすくいうと、タンパク質の塊が「火種」の様なもので、尿を作る工場(腎臓)で火事を起こします。その火事がボヤ程度なら、血尿のみで済むが、どんどん広がるとタンパク尿が出てきます。更に、広がる事で大火事となり、腎臓が壊れてしまいます
どんな治療方法があるの?
食事療法は、減塩(一日6g以下)、タンパク質制限、食べすぎない事です。日常生活では、適度な運動、禁煙、適度飲酒(週2日休肝日)を心がけましょう

薬物による療法は、血圧を下げる薬を飲むことにより、腎臓の力を落とすのを抑えます
ステロイド投薬治療は、火事の原因となる炎症を抑える役割がありますが、腎臓の力が既に弱くなっている状態では、期待する効果が得られない事があります
もう一つは、扁桃腺摘出手術とステロイドパルス治療の併用です
火事の原因となる扁桃腺を切除して、点滴と飲み薬を周期的に投薬する治療方法です
いろんな病院で効果がみられていて、期間は約一年、経過を見てタンパクや血尿が良くなれば、薬を減らしたり、やめたりする事が可能です
これから。。
何度か通院して、お医者さんと相談の結果、扁桃腺摘出ステロイドパルス療法をすることにいたしました
同じ病気の方に水平展開していきたいので定期的に、経過報告していきたいと思います
同じ症状で、お悩みの方はご相談お待ちしています